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針恐怖症について

注射。ぼくはすごく嫌いである。
毎年冬になるとインフルエンザ予防接種とかあるけど、ぼくは受けないようにしている。
運良くいままでインフルエンザは発症したことがないけど、インフルエンザはインフルエンザで怖いとは思う。
ただやはり注射がすごく怖いのである。
痛いから怖いとかではなく、針が怖いのである。
針が怖いと言っても、先端恐怖症というわけではない。
何が怖いというのは表現しにくいが、あの金属の針がまったっく違う材質の人間の肌の内側の肉の部分と密着することがどうにも怖いのである。

風邪で病院を受診すると注射を射たれることがある。
注射の液体の成分ではなく、注射を射たれたことに気分が悪くなり、しばらく病院のベッドに寝かせてもらったことがある。
お恥ずかしい。

医者での注射といえば、歯医者の麻酔もそうである。
歯医者さんによっては、割と気軽に麻酔注射をする。
麻酔を射たれるとチクっと痛い。でもそんなチクっと痛いのなんか我慢できる。その針と歯茎の肉の中との密着が駄目。
麻酔の直後は麻酔が効くまで少し時間がかかるのか、先生はその場を離れたりする。
だから先生は気づいていないのだと思う。ぼくが笑っている事を。
もう、なんだかおかしくなってしまっている。金属の針とぼくの歯茎が交わったことにより、もう、おかしな気分になり、ぼくは笑ってしまっているのだ。
「あはは、、注射、、あはは、、、射たれた、、、あはは、、、」と。

もちろんツボとかのハリ治療も駄目なようである。
以前、寝違えがひどくなり首の痛みがどうしてもどうしても取れなくて、横も向けなくなってしまったことがある。
どうにも治らないので、いくつかの病院を廻ってみたけどどうしても治らない。一向に良くならないのである。
でも仕事にも影響がでるので、どうにか治さなければいけない。
そこで仕方なくハリ治療に行ってみたのである。
治療中、すでに何がなんだかわからない。ハリがぼくの体に刺され、トントンとかされてツボ押しを体の中でされているような感覚。
ハリが平気な人には気持ちが良いのかもしれない。でもぼくは駄目だった。
そして、帰りの車の中で、ハリとぼくの肉が交わったほろ苦い想い出により、ぼくは吐き気がしてしまい、駐車場の車内で30分くらい動けなくなってしまった。
もう二度とハリ治療なんてするもんか!と思った。
ただ治療はすごく効果があったようで、いくつも病院に行って治らなかったのにハリ治療ですぐに治ってしまった。
でももうハリ治療なんて行きたくない。

針。
どうしても受け入れることができない。

あの針の金属とぼくの体の中の肉が密着するのが。
皮は良い。
けど、金属と肉はくっついてはいけないような気がする。

それがぼくがロボットになるのを少しためらう理由なのかもしれない。

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